よくインターネット通販などで「CZダイヤモンド」という表記が見られます。
これはとても紛らわしい表記です。なぜならこの石はダイヤモンドではないからです。
CZというのはキュービックジルコニアの略で、ダイヤモンドの模造石です。
このCZは天然では産しない人工合成石ですので、天然石ではありませんしダイヤモンドでもありません。
「ダイヤモンドのような」という意味を込めてこの2つの言葉をくっつけているようですが、
とてもややこしい表記になります。ご注意ください。
この2つの石は肉眼ではなかなか見分けがつきにくいです。
器具を使わずに家でもできる見分け方の一つを紹介します。
シースルー効果を利用した検査です。
※ただし、ラウンドブリリアントカットで裸石(枠がついていない状態)というのが条件です。
用意するのは文字の書いてある紙一枚だけ。
何でもいいですが白地に黒い文字があるものが分かりやすいと思います。
この紙の上に石のテーブル面を下に(尖った方を上に)向けて置くだけです。
さてどうなるかというと。。。
ちょっと分かりにくいですが、左の石は黒いラインが映りこんでいます。
右の石は光の加減で黒くは映っていますが線は映りこんでいません。
もうちょっと分かりやすい写真を準備しました。
最初の写真同様左の石は文字が映りこみ、右の石は文字が映っていません。
正解は左がCZ、右がダイヤモンドです。
ダイヤモンドは下の文字が映りこみません。
とても簡単な検査ですので機会があれば試してみて下さい。
※ダイヤモンドの類似石の中にはダイヤモンドのように文字が映りこまないものがあります。
今回はあくまでもCZとダイヤモンドの区別です。