石をフェイスアップから撮影したものです。
一見グリーンとブルーの遊色効果があるブラックオパールに見えます。
実はこの石はオパールの張り合わせ石なんです。
張り合わせはその名の通り2個または3個の違う石を合体させて一つの宝石を作ることを言います。
この石の場合、3つのパーツを組み合わせて作られています。
下の写真は暗視野照明で側面を撮影したものですが、これを見れば一目瞭然です。
ドーム型の上部、タブレット状の中部と下部。よく分かりますよね。
この張り合わせは側面から観察するとすぐに分かります。
1と3の部分はおそらくプラスチックだと思われます。
他にロッククリスタルクォーツやガラス、下部にはオニキスやオパールの母岩が使われることもあるそうです。
2の部分は天然のオパールの薄片が使われています。
もともと人を欺くために作られたものではありません。オパールを安価に楽しむために作られたようです。
あと薄すぎるオパールは耐久性がありません。これを無駄にしないという事もあったそうですよ。
この張り合わせはオパールだけではなく、ガーネットやサファイア、スピネルなんかも存在します。
このような石が見つかればまた紹介したいと思います。